みなさんは「交通安全社会」と聞きますと、堅苦しいテーマに感じてしまうかもしれませんが、
「すべての人が安心して、自由にのびのび、行きたいところに行ける社会」
と考えてみますと、夢のある未来に思えて、わくわくしてきませんか。
「一人ひとりがノリノリになれる交通安全社会をつくりたい!」
と、スタートしたのが、「みんなで、たまには自転車交通安全の
未来を語り合ってもいいんじゃないか会議」、
略して『みん転会議』です。
年齢に関係なく、たくさんの人たちに親しまれている
「自転車」という目線を中心に、
歩行者やお年寄りなど “乗っていない人” 、
トラック・バス・乗用車など “乗っている人” も一緒になって、
交通安全社会のことを考え、意見を交わしながら
さまざまなアクションにつなげていきたいと思っています。
あなたも、みんなでつくるこの未来に、乗ってみませんか。
これからは、
「サイクル・ナビオ」に注目です!
最近、路上でこのマークを見かけること、増えていませんか。実はこのマーク、警視庁が自転車の安全を促すため、主に車道の左側端に設置することを推進しているものなんです。ちなみに私たちは「自転車ナビマーク」に対し、親しみを込めて「サイクル・ナビオ」と呼ぶことにしました。
一人でも多く交通安全との関わりを深めていただくために、『みん転会議』の公式キャラクターとしても活躍することになったのが、この「サイクル・ナビオ」です。今後いろいろな場面で “ノリノリの未来” をナビしていくこのキャラを、どうぞ愛着をもって接してあげてください。
3月13日(火)、ついに今期最後のワークショップとなる「みん転100人会議」が開催されました。今回は各分野で活躍されている志の高い100人のみなさまと4人のスペシャルゲストを迎えての大イベント!平日の夜にも関わらず、多くの方々にご参加いただけました。この場をお借りしまして、みん転会議運営メンバーより改めて感謝申し上げます。11月から駆け抜けるようにワークを積み重ねてきた『みん転会議』。万感の想いを胸に抱きつつ、その集大成である「みん転100人会議」が始まりました。
「みん転100人会議」第一部は、4人のゲストによるトークセッション。一人目はソーシャルコンテンツプロデューサーである山名清隆さんのお話。DEAIからIDEAを!ときにダジャレを使いながらみんなを素敵に巻き込む “自転車交通×みんなの力” について語っていただきました。モデルでありサイクリストの日向涼子さんからは、ヒルクライムなど自らの体験を活かしながらの “自転車交通×伝える力” について、Googleのクリエイティブ・テクノロジスト内間ローザさんからは、考案・開発したプロダクトのお話から “自転車交通×形にする力” をプレゼンテーションしていただきました。そしてトリを飾ったのは、株式会社ユナイテッドアローズ上級顧問、クリエイティブディレクション担当の栗野宏文さん。ツィードラン・トウキョウやデニムラン尾道などのイベントから “自転車交通×共感を生む力” についてお話いただきました。
“自転車交通安全” という一見堅苦しいテーマが、「面白さ」「楽しさ」「ファッション」など、自分事として共感できるユニークなメッセージとして発信され、参加者にとっては、いろいろと触発される特別な時間を過ごすことができました。
第二部は、みなさん一人ひとりが主役となる対話セッション。参加者全員が1グループ5~6人に分かれての意見交換で、“東京を、世界で一番、自転車にやさしいまちへ” をテーマに、「マナーを守る」「ルールと意識」「さまざまなインフラ」「走行環境」など、いろいろな切り口で自由に対話をしていただきました。そして、今回の予定にはなかったのですがその場の熱気に誘われて、4人のゲストの方にも各グループに入っていただくことに!
自転車交通安全を取り巻く話題は本当に多種多様です。参加者のみなさま一人ひとりが、日々の暮らし・仕事の中での体験にもとづき、自分事としての力のある意見を出し合い、会場のボルテージは、ぐんぐん高まっていきました。
セッションの途中では、他のグループの意見も観察してみるという「偵察タイム」が設けられました。半分ほどの参加者の方々が秘密アイテム「偵察メガネ」を携え、気になるグループを偵察しました。対話と偵察を重ねるうちに、さまざまな課題とアイデアが集まり、100の力がいろいろな形となって生み出され、第二部も大満足の結果となりました。
時間はあっという間に流れ、興奮冷めやらぬまま、ついにフィナーレ。4人のゲストの方々から、今回のセッションを振り返ってのメッセージをいただきました。さらに、『みん転会議』の運営メンバーとして積極的にご参加いただいた警視庁交通規制課の方々から力のこもったメッセージをいただけました。自転車交通安全×ソーシャルデザインの輝かしい可能性と、できれば今後も続けていきたいという未来に向けた力強い意志のもと、100人の心がひとつになりクライマックスを迎えたところで、「みん転100人会議」が閉幕しました。
これから、自分が、自転車の交通安全に向けて何ができるのか。あまりむずかしく考えず、ゆるっと、そろ~っと小さな一歩を踏み出してみると面白いかもしれません。家族や知人との会話の中で、「自転車は車道を走るって知ってた?」みたいに、少し話題に触れるだけでも、それは素晴らしく、かけがえのないアクションとなります。
さて、どんなこと、しちゃいましょうか。一人ひとりが自由であり、主役です。
今回は1月22日(月)開催予定でしたが大雪に見舞われ、安全の観点からやむを得ず中止とし、2月5日(月)に延期させていただきました。このような状況にも関わらず、参加予定者のみなさまの『みん転会議』に対する関心は尽きることなく、ご都合のついた方々にご参加いただくことができました。また、「FUSION_N」様にも柔軟にご対応いただき、快く会場をご提供いただけました。このようにみなさまの素敵な支えあいの心のもと、「みん転プレ会議」がスタートしました。
はじめに『みん転会議』の目的や今回の趣旨をお伝えした後、警視庁交通部交通規制課の方から、自転車交通に関するプレゼンテーションが行われました。『みん転会議』のシンボルでもある “サイクル・ナビオ”(自転車ナビマーク)の整備など、現在の取り組みについてお話があった後、交通安全を支える中で、Education(教育)、Engineering(技術)、Enforcement(取り締まり)、3つの「E」が大切であることを述べました。そして、あくまでパーソナルな意見ということが前提でしたが、自転車交通安全という社会課題の解決に “前向きな市民のチカラを借りる” ソーシャルデザインに新しい可能性を感じており、3つの「E」とは異なるアイデアをみんなで考えていきたいという熱い想いを語っていただきました。
みん転プレ会議には、行政や大学、事業者、メディア、ジャーナリストなど、自転車交通を取り巻く様々な分野のプロフェッショナルのみなさまにお集まりいただけました。今回のワークは、「東京を、世界で一番、自転車にやさしいまちへ」をテーマに、いろいろな切り口で意見交換するセッションで、「マナーを守る」「ルールと意識」「さまざまなインフラ」「走行環境」「その他いろいろ」という計5つのグループに分かれました。各グループでは、警視庁のメンバーとみん転会議運営メンバーがバディを組むという斬新なスタイルでワークを進行しました。普段は交通安全を規制する側・守る側で、立場のまるで違う人同士がひざを寄せ合い、同じ目線で、同じ方向を見据えながら、和気あいあいと語り合うという、今までにない時間が生まれ、共有することができました。
各グループの意見のまとめについては、なんと警視庁の方々に、ノリノリで発表していただきました。マナーやルールについては、「安全基準や意識が人によって違うので、とにかく多様な対策が必要」「マナーを守るには、ほめられたり、トクをするといったポジティブな結果に結びつけるのが良い」という意見が出ました。走行環境やインフラについては、東京オリンピックの関係もあって、外国人にも分かりやすいサインの必要性が挙げられました。また、自転車の車種に合わせた道路の棲み分けやオフィスの駐輪スペースについての意見もありました。このようにみなさんとの共同作業で生まれたアイデアは、『みん転会議』が発足以来、内容を膨らませてきた自転車交通の未来予想図インフォグラフィックに反映され、3月13日開催予定の「みん転100人会議」へ受け継がれます。ワーク後の交流会においても、参加者同士の新しいつながりが次々と生まれ、自転車交通安全に対する機運は、さらなる高まりを見せました。
警視庁では、昨年に引き続き2回目の「ソーシャルデザイン力向上研修」が開催されました。
前回、続々と挙げられた自転車交通の課題に対し、解決のためのアイデアを引き出すワークを実施!
今回も参加者みなさんの個性がキラリと光り、発想することを楽しみながら、
次々と意見やアイデアが生まれ、会場はソーシャルな熱気に包まれました!
前回、大いに盛り上がったワークショップ。「楽しかった!」という感想が挙げられた一方、「そもそも、なぜワークショップをするの?」という疑問の声もありました。そこで今回は、参加者みなさんで、ソーシャルデザインの活用やワークショップ実施の意義を再確認するために、「ソーシャルデザインとは何か」を振り返るための講義が行われました。講師としてお招きしたのはissue+design代表・筧裕介氏。地域・社会が抱える様々な課題解決のためのソーシャルデザインを数多く実践されており、豊富な事例を交えながら、都道府県別の幸福度から、自助・共助型社会、個人と個人がつながることで生まれるチカラ・可能性を伝える密度の濃い内容で、さまざまな学び・前向きな実感を共有することができました。
今回のワークは「解決編」。前回挙げられた「ママ」「メッセンジャー」の課題に対し解決のためのアイデアを考えるものでしたが、今回も“視点を変えて考えるワーク”を実施!みなさんには「東京都知事」「ママ発明家」「WEB アプリ開発者」「新聞記者」「交通安全に取組むNPO団体代表」「デザイナー」「まちづくり会社社員」「出版社の編集者」「大学の先生」といった普段の業務とは異なる立場を選んで解決方法を考えていただきました。たとえば「ハンドサインが恥ずかしい」というママに対しては「女性誌で特集しオシャレに見せる」と出版社が声を挙げ、「ウィンカーの出る手袋を開発する」とママ発明家が発想。スピードを出すメッセンジャーに対して啓蒙を促すべく、大学の先生とアプリ開発者がコラボ。その一方で、都知事が「安全対策を普及させるためには長期政権を築かなければいけない」と熱い想いを語る・・・一人ひとりがそれぞれの立場にすっかりなり切って、柔軟な発想のもと、ユニークな意見、ためになる意見が次々と飛び出し、各デスクがアイデアの付箋でいっぱいになりました。
次のワークは “ソーシャルデザインの活かし方を考える”。自分の業務と照らし合わせながら「今後どう活かすことができるか」、感想・意見を述べていただきました。「新しいアイデアがたくさん出る」「考えに行き詰った時に便利」など、日常的な活用に前向きなお話や、「普段の自分ではない自分が見つけられた」など “意識の変化” に触れる意見も。「情報の拡散のしやすさ」「都民に対し身近な交通警察になれる」など、社会に対するコミュニケーション・ツールとして手ごたえを感じた方もいらっしゃいました。2回の研修を通し、みなさん一人ひとりが、ソーシャルデザインの可能性を感じていただけたようです。
第2回は警視庁での「ソーシャルデザイン力向上研修1」!警視庁交通部で『みん転会議』にご興味を持たれた
有志の方々に参加していただきました。今回は、ソーシャルデザインを体験していただきながら、
いつもの業務とは違った目線での自転車交通安全の課題出しにチャレンジしていただきました。
たとえるなら、“森の中に道をつくっていく” 作業となるソーシャルデザイン。その基礎知識に触れたあと、自転車交通安全の課題を洗い出すためのワークショップがスタート!具体的な場所と人物を想定し、議論を進める形で行われました。
場所は渋谷駅周辺を想定。「子どもを乗せたママ」「自転車便メッセンジャー」「自転車通勤を始めたばかりのサラリーマン」「自転車通学の女子中学生」という生活スタイルの異なる4人の人物を登場させ、それぞれの立場を想像しながら、路上でどのような危険が考えられるか?というテーマをメインに意見出しが進められました。ワークショップ自体、初めての経験という方が多かったにもかかわらず、次から次へと意見が挙げられて、時間が足りなくなるくらいの盛り上がりを見せました。
各テーブルで出し合った課題についての発表タイムへ。「ママと子どもが乗る自転車の総重量は100kg超になる」といった、ハッとさせられる事実や、「標識に気づいていない、わからない」などルールに対する知識不足や意識の問題など、さまざまな気づきを共有することができました。参加者の方一人ひとりが積極的にワークショップに臨み、終始、大盛況の研修となりました。
『みん転会議』がスタートして初めてのワークショップ、その名も「自転車モテ術青山会議」が、
ついに開催しました。どんな風に自転車に乗れば、地域に、社会にモテるのか?新しい試みにふさわしく、
流行とモテの発信地である青山で、自転車を愛する方々が集まり、さまざまな意見が交わされました。
はじめに参加者のみなさま一人ひとりが自己紹介。「私にとって自転車とは?」を語っていただくなか、人と自転車の色々な関わりかたが見えてきました。
ポートランド、ニューヨーク、パリなど、各国の事例をもとに、「自転車を安全に、楽しく乗ること」をどのようにして世の中に広めているか、また、市民一人ひとりがどのように実践しているかを紹介しながら、意見交換をしました。
ワークショップの後は、参加者のみなさま、スタッフ含めての交流会を開催。さまざまな感想や意見が交わされ、終始なごやかな雰囲気の中、第一回目のワークショップを終えることができました。
ワークショップ・レポート5
ワークショップ・レポート4
ワークショップ・レポート3
ワークショップ・レポート2
ワークショップ・レポート1
人と自転車の安全な関係。
人と自転車にやさしい街。
ワークショップごとに参加者のご意見・コメントを反映しながら、
自転車交通安全の未来ビジョンを完成させていきます。
日本愛妻家協会事務局長
SCOP
山名 清隆
NPO法人
リコリタ
真田 武幸
issue+design 代表
筧 裕介
issue+design
小菅 隆太
ソーシャルデザイン論 講師
cocoroé
田中 美帆
警視庁交通部
交通規制課
都市交通管理第二係
デザイナー
クリエイティブテクノロジスト
内間 ローザ
モデル
サイクリスト
日向 涼子
スポーツジャーナリスト
ライター&カメラマン
橋本 謙司
(ハシケン)
LifeBike フレームビルダー
店主
佐藤 晃一
コピーライター&市民ボクサー
ナカジマ製作所
中島 佳人
インフォグラフィックス
サイクリスト
渡辺 祐亮
サラリーマンプロロードレーサー
パシフィックコンサルタンツ株式会社
栗栖 嵩
みん転レポートは、ソーシャルデザインという言葉そのものの解説と仕組み、
みん転会議で行ったワークショップの内容とその成果を掲載しております。